2014

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過去は「あった」のではなくて「いる」

それは目の前に古墳が突然出現したときであった。大阪に生活していたときのことなのであるが、その場所は大小合わせて古墳が40を超える古墳密集地帯であった。計画道路は見事にその古墳を避けて通っていた。つまり過去の事物は、規模の大小にかかわらずこのようにして、ことさら意識もされないうちに、現在に強大な影響を与えている。過去に作られたものとはいえ、そこにある限り、それは現在的なものとして扱わざるを得ないのではないか、と考えたのである。過去は「あった」のではなくて「いる」。むしろ現在は過去からの投影によって成り立っている。

歴史工学とは何か?_早稲田大学建築史中谷礼仁研究室

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