2014

the whole world is peaceful.

どうやって善し悪しを判定するのかというのは勿論、文字から判定する以外にないのだ。署名を信用するという手もあるが、それだってまた文字である。基本的には出現単語とその頻度、繫がりなどから弁別する。そうしたことを可能としている機械学習の分野は急速な広がりを見せ続けているが、文学への応用はまだあまりない。ないのはやはり、現状の機械学習が得意なのは読むことであり、書くことではないからかも知れない。でもそれならば、たとえば批評の文脈で、もっと機械が活躍しても良いだろう。何を迷惑メールと考えるかは一種の批評行為と言える。新人賞に応募された作品を選考するのも批評の一種だ。例えば現在、文芸誌の新人賞に投稿される小説は、一回あたり二千本程度であるという。ライトノベルの分野となると万に達することもあり、SFだと千を切っている。これを少ない人員で審査しなければいけないわけだから、きっと間違いだって起こるだろう。いやそれ以前に、まず労力が費やされるのは「小説になっていないものを落とす」ことであるときく。実見したことはないわけだが、それはほとんど迷惑メールみたいなものではないのだろうか。

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